先日NHKで放送された危険なささやき(悪魔のささやき)レギュラー放送への道では、旧統一教会のに勧誘から活動実態までを再現VTRで紹介されていました。
旧統一教会が放送中止を要請していたことで、放送前から話題になっていましたよね。
放送後も放送内容に注目が集まっていますが、見逃してしまった方もいるのではないでしょうか。

危険なささやきの放送内容はどんなだった?
番組を見ておらず放送内容が知りたい、という人も多そうですね。
この記事では危険なささやき(NHK)の放送内容やあらすじ、番組を見ての感想をお伝えします。
- 危険なささやき(NHK)の放送内容
- 危険なささやき(NHK)の感想
危険なささやきの再放送や見逃し配信についてはこちらの記事で紹介しています


危険なささやき(NHK)放送内容とあらすじは?
危険なささやき(NHKレギュラー放送への道)は、旧統一教会に入信していた元信者の女性の証言をもとに、勧誘から実態を再現VTRで紹介するものでした。
元信者の女性のインタビューが要所に挟まれ、当時の心境や環境を事細かに説明しています。
番組は元信者の女性、再現女優・田畑智子さん、専門家の3者をメインに話が進められました。
放送内容をまとめてみましたのでご覧ください。
あらすじ
当時一般企業に勤めていた元信者の女性。
会社の先輩との食事の終わりに、手相占い師見習いの男性に話しかけられます。
手相占いの練習をしているのですが、相手になってくれませんか?
そこで手相占いを受け、「素晴らしい手相の持ち主」だと言われます。
あまり人生に自信を感じていなかった女性は、その言葉を素直に受け取ることはなく、そんなことはないはず…と感じました。
悩んでいる様子を見て占い師は女性の悩みを聞き出します。
なにかお悩みがあるんですか?
そこで女性は占い師に自分の人生は母親に敷かれたレールを生きてきたこと、会社の人たちと話が合わず違和感を感じていると話します。
このままでは手相を活かせない、今あなたは人生の転機にある
言葉巧みに悩みを聞き出した占い師の男性は「今の状況では困ったことになる、今こそ変わるチャンス」とそそのかします。
「人生の転換期」という言葉に心打たれた女性は、その次に紹介された占いの先生のもとへ誘導されてしまいました。
次に訪れた占いの先生のもとでは
家族内で男性の運が弱い
と見事言い当てたそうです。
女性の家族で、父親は母親の言いなり、兄もうまくいっていないという環境だったと言います。
徐々に占い師を信じるようになった女性は、
あなたが変われば家族を救うことができる
という言葉を疑うことなく、占い師の言う通りに行動してしまうようになるのです。
ここで、専門家の振り返りが入ります。
女性は誘導されていると気づかないほどだったといいます。
女性のインタビューもありました。
今まで自分の人生のほとんどを母親が決めてきた。就職先も母親が決めてきた企業で勤めている。自分で判断する人生ではなかったため、このような場でも判断力がなかった
と発言していました。
その後占い師から勧められた通りにセミナーや合宿に参加。
そこで初めて宗教団体の勧誘であることに気がつきました。
しかしそこで思いとどまることはなく、入信してしまいます。
すでに女性は「自分こそが家族を救える」と信じてしまっていたため、入信しない判断はなかったようです。
女性は会社を辞め、家族との関係も経ち、統一教会の一員として活動を始めました。
人はお金を神に返すことで救われる
統一教会のその教えのもと、女性は訪問販売でハンカチを売る日々を送ります。
狭いワゴン車で移動しながら過酷な日々を送りながらも、使命感を持って続けていました。
すごく過酷で辛いけど達成感もある
そう話す女性(再現VTR)のところで、もう一度専門家が指摘をします。
女性は入信後に同じ考えの信者たちだけと生活していたことで、統一教会以外の考えが出来なくなってしまいました。
その後も統一教会の活動を行ってきた女性は、数年後合同結婚式に参加します。
全然タイプの男性じゃない…けどメシアが選んだ相手なら‼
女性の結婚相手となった男性は好みのタイプではなかったそう。
それでも人生が救われるという信念のもと結婚生活をスタートさせました。
結婚の報告を叔父に行った際、叔父から統一教会について聞かれます。
叔父に統一教会の信念を伝えたところ、「なぜそんなものを信仰しているのか理解できない」と言われてしまいました。
そこで女性も自分の言葉で上手に説明できず、もやもやとしてしまいます。
上手に説明できない…リーダーに説明したい
女性は自分の言葉で説明できず、思わずリーダーに救いを求めるほどまで信仰が深まっていることを表す印象的な場面でした。
叔父との再会の場面で、「家族もみんなあなたの信じるものは否定しない、それで幸せなら良い」と言われ、それをきっかけに徐々に目が覚めます。
叔父から統一教会の教えの矛盾を突かれ、女性も薄々感じていた違和感を強く意識するようになったそうです。
そこで女性はついに統一教会に洗脳されていたことに気が付くことができ、脱会するに至りました。
危険なささやきの再放送や見逃し配信についてはこちらの記事で紹介しています


危険なささやき(NHK)のネタバレや感想
最終的に女性は統一教会を奪回することができましたが、その後も罪の意識が消えなかったそう。
物を売って得ていたお金は詐欺のようなもの
女性は入信当時に販売してお金を徴収することに加担していたことが、ずっと罪悪感でいっぱいだったといいます。
統一教会のお金集めに関わっていたことを後悔しているようでした。
この女性は運よく脱会できただけで、恐らく多くの人が洗脳されたまま今でも統一教会の教えに従っているのだと思います。
この番組で明らかになった統一教会の勧誘や誘導の仕方はとても巧みだと感じました。
人の弱みにつけこみ、人生を好転させるというワードで上手に入信まで運ぶ様子は、宗教の怖さを見せられました。
勧誘から活動実態に至るまで、マインドコントロールを徹底しているところがとても印象的です。
旧統一教会の実態はこれからも分かってくるかと思うので、今後の情報にも注目していきたいですね。
まとめ
この記事ではNHKレギュラー放送への道「危険なささやき」のあらすじや感想をご紹介しました。
旧統一教会が放送中止を要請するほど、知られたくない内容だったのかもしれません。
元信者の女性が今でも心に傷を負っている様子がとても印象に残りました。
再放送や見逃し配信があればぜひ視聴してみてください。


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