中国人女性が日本の無人島を購入したとしてネット上で大騒ぎになっていますね。
屋那覇島を購入したと報じられていますが、女性が個人で購入したのではなく、女性の親戚の企業を介して購入したことが分かっています。
実質的に屋那覇島を所有しているとされているのが『義昌商事株式会社』という不動産会社です。
東京に住所を置いている不動産コンサルティング企業ですが、実態があまり知られていません。
物議を醸している今回の売買騒動について、義昌商事が屋那覇島を取得するに至った経緯と、その事業内容を調べてみました。
- 義昌商事株式会社はどんな会社?
- 義昌商事株式会社の事業内容
- 屋那覇島取得の経緯
義昌商事株式会社はどんな会社?
義昌商事株式会社がどんな会社か調べてみました。
会社概要と代表の馬克和プロフィール
義昌商事株式会社の会社概要は以下の通りです。
- 社名 義昌商事株式会社(Yi-Chang Corporation)
- グループ MA Laboratory Group Inc.
- 代表 馬 克和(ま くほ)
- 住所 東京都港区六本木7−17−28六本木フリーウェイビル3階
- 設立 昭和43年9月
- 資本金 50,000,000円
- 売上 5億
- 従業員 約120名
代表取締役社長を務める馬さんのプロフィールはこちら。
- 生年月日 1975年
- 国籍 日本
- 学歴 北京大学経営学院卒・北京大学院中国語文学部・中国古代文学修士、エジンバラ大学数学学院・数学修士
馬さんの職歴をまとめてみました。
- 野村證券株式会社でアドバイザリー業務
- IT企業の起業
- アジア・メディア・カンパニー・リミテッド(東京証券取引所初めて上場の中国起業)の日本代表
- 中国でカレーチェーン店展開
- 高級四川火鍋専門店開店
- 長野県渋温泉郷の渋ホテル、株式会社まつやを買収
学歴、キャリアともに一流であることが見て伺えます。
義昌商事株式会社の事業内容
義昌商事株式会社は幅広い事業を手がける企業です。
- 不動産事業(賃貸・売買・運用)
- SNSプロモーション事業
- 地方創生事業
- 輸出入業務
- 代理店業務
- 飲食店経営
- ビジネスコンサルティング
現在は特に、不動産事業と地方創生(リゾート開発)事業、ビジネスコンサルティングを主として力を入れているようです。
屋那覇島の取得は、地方創生事業の一環であるとされており、企業ホームページ上では、屋那覇島のリゾート開発計画を進行中であると記載されています。
実際に日本の老舗ホテルや旅館を買収している実績がありますが、買収後の再生事業内容や運営などは明らかでなく、事業の詳しい内容については謎に包まれています。
義昌商事株式会社が屋那覇島を所有するまでの経緯
義昌商事株式会社は2021年2月に沖縄県屋那覇島の所有権を取得しています。
屋那覇島は伊是名村の所有の他、民間企業が島の面積の半分程度を保有していました。
所有し続けることが難しくなったことから、民間企業の保有していた土地が競売にかけられています。
その後、入札実施の前に任意売却され、所有権が義昌商事株式会社へ移転されました。
売却価格は3億を超える金額だったとの報道もあるものの、競売価格とあまりに差があり、信ぴょう性は不確かです。
しかし、競売価格を超える金額での購入あったことは推測されますので、多額の投資をする狙いが義昌商事株式会社にあったということになりますよね。

義昌商事株式会社はペーパーカンパニー?
屋那覇島の報道が取り沙汰され、記者が義昌商事株式会社の所在地を訪問し、取材に挑んでいます。
その結果は義昌商事の社員は誰もおらず、郵送物が転送されているだけとのこと。
実態が誰にも掴めず社員との接触もできないとなると、ペーパーカンパニーではないかと疑ってしまいますよね。
実際に買収された長野のホテルでも、既に親会社は別の会社へと変わっているようです。
屋那覇島も、ホームページ上はリゾート開発中とされていますが、伊是名村には何の話もされていないようなので、その事業が実際に行われているとは到底考えられません。
以上の状況を踏まえると、ペーパーカンパニーと疑われるのも仕方がないように思えます。
まとめ
この記事では、義昌商事株式会社がどんな会社か、事業内容や屋那覇島所有の経緯について紹介しました。
屋那覇島を購入した真の狙いは定かではありませんが、今後少しでも義昌商事の情報が明るみに出てくると良いですよね。
日本中が注目しているこの話題について、引き続き注目していきます。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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