聴覚障害者の家族をもつ聴者の少女を描いたアメリカ映画『コーダあいのうた』。
アカデミー賞を受賞するほど評価の高いこちらの作品ですが、エンディングでルビーが最後の手話をした後、家族がどうなったのか気になりませんか?
コーダあいのうたは、フランス映画『エール!』のハリウッドリメイク版であり、原作となったエール!の結末と違いがあるのでしょうか。
ルビーが家族との衝突を乗り越え、家族に見送られて夢に向かって歩み出した最後のシーンは感動的ではありますが、残された家族がどうなるのか知りたいですよね。
コーダあいのうたのその後がどうなるのか考察と、原作エール!の結末も比較して調べてみました。
- コーダあいのうたエンディング考察
- コーダあいのうた家族のその後はどうなる?
- コーダあいのうたとエール!結末に違いはある?
コーダあいのうた家族のその後どうなるか考察
コーダあいのうたのエンディングでは、ルビーが家族に見送られながら旅立っていきます。
ルビーは「I love you」の手話をして家族に愛を伝えるシーン、感動的なエンディングですよね。
「I Love You」と口にできなければ
— 御成座 (@OdateOnariza) October 2, 2022
ハンドサインで伝えればいい
誰かに気持ちを伝えたいなら
伝え方を見つけたらいい
ありがとう『コーダ あいのうた』
今はそんな気持ちを伝えたい
もうすぐ13:00から、いよいよ最後の上映です
*バリアフリー日本語字幕版での上映 pic.twitter.com/M63lC2TNwB
ルビーは歌手になる夢に向かって歩み始めますが、残された家族はどうなるのでしょうか。
聴者で通訳の役目も果たしていたルビーがいなくなることで、家族の日常は変わってしまうはずですよね。
実際に、作中でも、夢を追いたいルビーを引き留める家族の心情は、ルビーがいなくなることへの不安が大きかったように描かれていました。
ルビーが旅立った後家族がどうなるのか気になりますよね。
コーダあいのうたを鑑賞した人の口コミでも、残された家族を心配する声が上がっています。
年末年始におすすめされた映画を観る❶
— くちこ (@kuchiko01) January 3, 2023
【コーダ あいのうた】
カップルと水の親和性を再確認。洋画あるあるのカップル飛び込みイチャつきシーンが綺麗
ただ、ヤングケアラーの主人公への大人からのケアが無かったことにもやもや。3人になった家族のその後も不安。 https://t.co/8G3YgdQdmN
残された家族について描かれていないので、可能性を元に考察してみます。
ルビーがいなくなった後の家族について考えられる可能性は二つだと見ています。
- 兄の彼女がルビーの代わり(通訳)を果たす
- 身近に助けてくれる聴者がいなくても家族で支え合って生きていく
❶兄の彼女が通訳係になる
ルビーがいなくなった後、聴者として1番家族に近しい関係であるのは兄の彼女です。
生活や仕事の漁業をする上で、聴者との関わりは避けられず、ルビーもろう者と聴者の通訳として家族を助けてきました。
ルビーがいなくなった今、家族は通訳となる人物が必要であると考え、それが兄の彼女なのではと考察しています。
エンディングのシーンでは兄が心強くルビーを送り出していましたね。
彼女の存在に安心感を得ているという気持ちの表れなのではないでしょうか。
しかし同時に、血縁関係ではない彼女には負担がある可能性も考えられますね。
彼女がルビーの代わりにならない場合はどうなるのでしょうか。
❷家族だけで支え合っていく
コーダあいのうたではルビーは末っ子ですね。
ルビーが生まれる前までは聴覚に障害のある3人だけで生活をしていたわけですから、ルビーがいなくても生活と仕事ができていたことになりますよね。
たまたま庁舎としてルビーが誕生し、家族もルビーを拠り所にしていた、という考察ができそうです。
長年支えてくれたルビーがいなくなることは不安であると理解できますが、ルビーがいなくなったことで家族は元の環境に戻ったともいえます。
聴覚障害をもつ家族が聴者に頼らずに日常生活や仕事を行うことは困難もあるはずです。
エンディングでここまでの描写をしていないのは、実際に聴覚障害者の置かれている環境を観客に想起させる目的があったのかもしれませんね。
こんな風に困難に直面している家族がいるという現実に向き合える終わり方で、ろう者の環境について考えさせられますね。
コーダあいのうたエンディングは元ネタと違う?
コーダあいのうたのエンディングのシーンと、原作であるエール!の結末に違いはあるのでしょうか。
どちらも鑑賞してみましたが、エンディングに大きな違いはありません。
コーダあいのうたとエール!の結末はほとんど同じ
強いて言えば、コーダあいのうたでは主人公は車に乗って去りますが、エール!では走って去っていくシーンで終わります。
演出の違いはあれど、ストーリーに影響するほどではありません。
どちらの作品も、残された家族については描いておらず、観客の想像に任せる形で締めくくっています。
コーダあいのうたでは、何かを決意したような表情を浮かべるルビーでしたが、エール!の主人公ポーラは、解き放たれたように笑顔で走っていく姿が印象的でした。
二つの作品は、舞台背景やストーリーの細かな違いはありますが、どちらも素敵な作品です。
コーダあいのうたとエール!の違いについてはこちらの記事で解説しています。

二つの作品はAmazonプライムビデオで見ることができるので、見比べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
コーダあいのうたのエンディング後の家族についての考察や、エール!との結末の違いについてご紹介しました。
作品そのものがテーマ性があって考えさせられる物語でありますが、エンディングの後のストーリーも想像してしまいますよね。
家族がどうなるのか、色々な見方があるのではないでしょうか。
何度も観たくなった方はAmazonプライムで視聴できますのでぜひお試しくださいね^^
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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